京都国際マンガミュージアム

大人500円(自分の行った時にはガンダム展の影響で常設展は300円でした)で朝から晩まで漫画を読むことができるので、漫画を読むのが目的であれば漫画喫茶よりも好ましいでしょう。ただ、芝生で漫画を読むことができるとされているけれど、自分の行った日没後は芝生では当然暗くて読めないし寒いので、貧しく廊下に座り込んで読んでいる人がたくさんいました。芝生は天気の良いぽかぽかした日には良い環境だろうけど、そんな日には漫画を読む以外にもっとやるべきことがあるかもしれません。

一般人が主に読むことのできる漫画は、2005年になくなった貸本屋から寄贈された漫画です。さすがに普通の漫画喫茶と比べると、時代的にかなり幅広く揃っていますが、ものすごく貴重なものが読めるというわけではありません。地下には古い貸本や雑誌などが保管されていますが、一般人は外から眺めることしかできません。ガラス越しに『死球投手』というタイトルの漫画を見て、その内容がものすごく気になって夜も眠れなかったとしたら、もはや研究者になるしかないのでしょうか。(4月からは金を払えばその一部は読めなくもないらしい)

自分はもちろん藤子漫画のチェックをしました。『無名くん』が読めるのは良いですね。自分はまだ読んだことがありません。また、『二人で一人の漫画ランド』も初めて見ました。見つけためぼしい物はそれくらいかなあ。もちろん収蔵庫には貴重な本がたくさんあるのだろうけど、今は指を咥えて収蔵庫の本棚を眺め続けるしかありません。

なお、公開されている漫画は、少年漫画、少女漫画、青年漫画とジャンル分けされていますが、それらの区別はあまり自明ではありません。それぞれ著者の50音順なのだけど、一緒くたにしてはいけないのでしょうか。

他には海外漫画のコーナーもあったけれど、そういうのはそこらへんのサブカル書店で十分かも。