千葉滋先生の話は面白い。
講義のタイトルを辞書で引いてもおそらく出てこない
造語といっていい
基盤ソフトウェアとはなにか
アプリケーションソフトウェア
↓
ミドルウェア・
フレームワーク・
↓ライブラリ・
プログラミング言語etc
↓-----------------------------
↓
オペレーティングシステム
↓
講義で扱うのはここから下
この辺の話をいくつか取り上げてする
毎週1話簡潔が理想
しかしそれでは踏み込んだ話ができないので
1つの話題につき2、3回使う
今のトレンドをできるだけ踏まえる
アプリケーションソフトウェアとは何か
正確な定義はできないが
ユーザーがやりたいことを直接与えるソフトウェア
その材料、あるいは簡単にするのためのものが
基盤ソフトウェア
ソフトウェアをどうやって簡単に作るか
昔はアプリといっても小規模だったので
そんなに苦労しなかった
しかし今は大きい 複雑 機能が多く求められる
1からソフトウェアを書くということは殆どできない
OSを1から書くことも殆どできない
WindowsVistaがようやく出荷された
Vistaを購入するとDVDが付いてくる
でもDVDに入っているのはOSだけではない
ミドルウェアも入っている
notepadなどのアプリケーションも入っている
しかしOSの部分だけでも結構肥大化している
今はソフトウェアはどんどん細分化していて
多くをOSで抱え込まないようにするのが大事
仮想機械 Virtual Machine
(
VMWare,
Xen,
Parallels)
#
Java仮想機械の話も今度する
VM
最初は1960年に
IBMが製品化した
汎用機(Mainframe)用
VMは他のコンピュータを仮想的に、ソフトウェア的に作り出す
機械を実際に買うと高い
置き場所も必要
汎用機向けに書かれたソフトウェアを
ミ
ニコン、
オフコンでも動かせるようにするビジネス
あるいは1台の汎用機で2台分使えるようにする
同時にいろいろなことをやりたい場合など
マルチタスクの技術よりも
VMの技術の方が商品としては早かった
歴史を見てみると技術的には
VMの方が簡単だった?
何故か…
IBM System/360の中身を弄るのが大変だった?
360は良くできていたOSだった
開発のリーダーは後に『人月の神話』を書いた
70年代になると
VMの技術は消える
何故ならOSが進化して
マルチタスクが普通に使えるようになったから
技術の表舞台からは消えたけれど細々と、
例えば汎用機の世界では残っていた
汎用機の上で
UNIXを動かすなど…
1998年
VMWare 売り出したのは99年?
一度消えた技術が30年くらい経って人々の注目を集める
コンピュータ1台あたりの値段は安くなったけど
数が増えすぎて収集がつかなくなるし
故障率や電力も考えないといけないし
負荷も一定ではない
VMならば設定も簡単
90年代になると全然違った用途でよく使われるようになる
一度廃れてしまった技術が再び使われるようになることは良くある
技術を必要とする環境、条件
取り巻く状況にマッチすると技術がブレイクする
時代が変わっていくと状況も変って廃れる
しかし更に状況が変わると形を変えて再び登場することが良くある
若いエンジニアが好きな技術は流行っている技術
この授業を取ってる人の何割かは
10年後、好きな技術として
VMを答えるかもしれない
好きなエディタからもその人の年代がわかる
vi、
Emacs、
Eclipse…
何が言いたいのかというと
技術だけを覚えるのではなく
出てきた背景も勉強しないと後で恥ずかしい思いをする
マルチタスクができず
バッチ処理しかできない時代だからこそ
60年代には
VMは最前線であった
文脈を理解しないといけない
登場する技術には必然がある
それを理解しないといけない