ぜんぶ、フィデルのせい/監督:ジュリー・ガヴラス/2006伊仏

共産主義と幼女(実際は幼女というほどでもないけど)が出てくる楽しそうな映画だよ、と錫屋氏を唆して観に行ったのですが、本当にロリコンぽい描写があってびっくりしました。観た後、監督はロリコンだねえ、と錫屋氏と話していたのだけれど、しかし監督は女性のようです。男性がこのような映画を撮ったらペドフィリアとか言われて色々面倒そうだと想像されます。ロリコン映画はもはや構造的に女性しか撮り得ないのではないでしょうか。 『エコール』とか。

内容は、親がプロ市民になってしまい子供が困る話です。いやべつに市民のふりはしてないか。そして様々な価値観や矛盾を目の当たりにして成長していく…と書くと普通っぽいかな。ただ主人公は、かなりの物分りの良さを持っており、わからないことは図書館で勉強などしてとても偉い。そりゃ当然立派に成長するよなあ。それよりも、ガチに政治的なデモ行進に、9歳の子供を連れて行く親は頭がおかしいと思えてなりません。日本でも子供を連れてFREE TIBETとか掲げてたら危ないような気がするのだけれど…。そんなわけで、成長というより、とりあえず主人公が困る映画です。