ひかりのまち
- 作者: 浅野いにお
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/06/17
- メディア: コミック
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今やサブカル漫画といったら浅野いにおなのでしょうか? mixiのコミュニティの参加数も、岡崎京子の2倍、松本大洋や魚喃キリコよりも多いです。なんというメジャーサブカル。というわけで読む。
ニュータウンを舞台にしたそこそこ面白い話がいくつか、特に一貫したテーマもなく、登場人物が微妙にリンクしつつ、描かれます。1話で飛び降り自殺するところなんかはすごくサブカルですね。というか黒沢清の『回路』か。生意気な子供もサブカルですね。松本大洋とかの漫画に出てきそうだから。そしてモノローグ。モノローグがあればなんでもサブカル漫画に見える! ただ作者の自意識はあんまり表れてこない感じ。モノローグの語り手が変わるから。なるほどこうすれば自意識が前面に出なくて良いのか(?)。
絵は、光が当たっている部分のエッジ周辺をまるごと明るくする表現は良いと思います。これは実写加工の背景との相性もいいし。背景にどれくらいの手間がかかっているのかは気になるところ。