ITドカタになるにはどうすれば

かつての知り合いのブログによれば、この人のブログのURLがロボット検索に捕捉されているのは、nitarとかいう人のせいらしい。

http://yaplog.jp/zigochan/archive/44

確かに、会社名とかがんがん出てくるから、ググって見つからない方が良いと思うのだけれど、でもロボット検索に捕捉されている理由は、自分がはてなブックマークに登録したからではなくて、それ以前にこの人のブログから外部のサイト、例えばid:YdaTanukiはてなダイアリーにリンクを貼っているからです。はてなダイアリーリファラが公開されてしまうので、間違いなくGoogleに見つかってしまうことでしょう。

まあそれはともかく、この人は自分と同じ年なのだけれど、4年制の専門学校に入学しようと考えているようです。IT系の技能を身に付け、まともな収入を得るために。こんな年齢にもなって、勉強熱心で素晴らしいことですが、しかしそれは本当に必要なことなのでしょうか。IT系なんて、アルバイトでも何でも良いから業界に潜り込んで資格を取りつつ修行すれば、それで事足りるような気がしてなりません。そう考えてしまうのは、自分が独学のできる人間だからでしょうか。世の中には独学ができない奴も多く居るということが想像できていない。でも本当に独学ができなかったらこんな業界でやっていけるはずがないし、必要に迫られないと勉強できないという意味であれば、専門学校に行かずに働きながら覚えた方がヨリ必要に迫られているので効率的なはずです。

業界に潜り込む、ということのハードルが高いから、とりあえず専門学校に行く、というのはわからなくもないけれど、だったら何故4年制なのか。2年制で何故だめなのかわからないというか、4年制の存在意義がわからない。普通の職業訓練校だっておおむね2年です。ITドカタになるために4年も勉強が必要なはずがありません。基本情報取るのに4年も要らない。大学では、哲学とかコンパイラの作り方といった、まるで仕事にならないことも教わるので4年だけれど、就職するだけのためのものではないし。

この専門学校に4年コースがあるのは、大学に行かなくても大学と同等のモラトリアム期間を味わいたいという要望に応えたものでしょう。それは満たされる。しかし25歳になって入学するようなところではありません。そもそもこの専門学校が職業訓練校とは趣を別にしたものであることは、カーデザイン学科などというわけのわからない学科があることからもわかります。それはゲームよりも就職が大変じゃないのか…。

…というようなことを説明しても、全く納得してもらえないようなので、人間は分かり合えないということがよくわかりました。もっとも、自分も代アニの一日体験入学に行ってしまうくらいの人間ではあるけれど、趣味みたいなものだしなあ。まあ代アニは極端すぎるか。

専門学校に行かないとITドカタになれないのであれば、『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』の主人公は勝ち組過ぎる。というか実際勝ち組か。