あたらしい朝 1巻

あたらしい朝(1) (アフタヌーンKC)

あたらしい朝(1) (アフタヌーンKC)

他の漫画家だったらあんまり描かないであろう愉快な物事がたくさん描写されていています。偶然見つけた大金を数えるのに熱中する事、船員が揺るがない大地を踏みしめる事。そういう些細なことを殊更に強調して描く演出は相変わらず冴えていますね。愉快なことを見つけてそれを描くのは漫画家として当然のことだろうけど、そんな基本に改めて気付かされます。

タイトルは地味だし、話も続き物にしてはなかなか盛り上がらなかったけれど、1巻の終わりで急展開。ちゃんと続きが気になります。歴史上の事故を急展開と言うのは何だか違和感があるけれど。