百物語

百物語 (新潮文庫)

百物語 (新潮文庫)

ざくざく読める。こうした膨大な奇物語を前にすると、人間が生きる死ぬなんて物語的には大して意味を持たないことがわかります。他の杉浦日向子の漫画を読むと、江戸時代に生きる人々の不条理耐性の強さが印象に残りますが、これは彼等が人生に近代的で物語的な意味を求めていないからでしょうか。