大金星
- 作者: 黒田硫黄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/09/22
- メディア: コミック
- 購入: 8人 クリック: 39回
- この商品を含むブログ (100件) を見る
黒田硫黄久しぶりの短編集。と言っても半分近くはアフタヌーンで連載していた「ミシ」なのだけど。そんなミシはとても気の狂った漫画で、何でこんな漫画が描かれたのかよく分かりません。「みし」とかいう語尾を付ける変なキャラクターが出てきます。こいつと主人公との交流がもうちょっとたくさんあれば、この変なキャラクターに愛着が持てたのかもしれないけど、キャラクターとしての魅力を獲得する前に、同じキャラクターがたくさん現れてしまうのでキャラクター性は消滅します。一方、主人公に感情移入しようにも、途中で気が狂ってしまうので失敗。謎。
短編はどれも普通に面白いです。一番好きなのは「Schweitzer」かな。「多田博士」はあとがきによって面白さが倍増するのだけれど、漫画としてこれで良いのか。っていうかそんなの読み手の問題か。