パコと魔法の絵本/監督:中島哲也/2008

すごいCG。現代から回想として物語が語られるのだけれど、現代も回想も「魔法の絵本」の中身も全てきらびやかなCGが使われまくっています。普通の映画だったら「現代」くらいは普通の映像にするところでしょうけど、徹底してごてごての装飾なのです。劇中劇は人物が動物化してCGになるのだけれど、それが違和感ないくらいにごてごてです。

もうちょっとメリハリがあった方が観易いんじゃないかという気も最初はしていたけれど、パコの設定が明らかになってからは、話のメリハリによって映画に引き込まれました。『松子』のように終盤だらだらすることもなく、とても良かったです。