あたし彼女

東浩紀は恋空を構造しかないと言いましたが、この小説は文体しかないと言えるのではないでしょうか。現代語訳(?)のつまらなさは斬新な体験。しかし、小説は文体だ、とか思っている自分は、この小説を読むことで、本当に小説は文体だけで良いのだろうか?と考えを改めなければならないような気がしてきます。なんというか、沖縄方言で小説を書けば芥川賞が取れるみたいな話に近いものがあります(参照 http://kaoriha.org/nikki/archives/000469.html)。当然のように男視点の部分は実につまらない。