いつものように「芸術言語論」に出席したところ、先生に「君の文章はナチュラルに舞城王太郎の登場人物のようだ」と衝撃的な言葉を頂きました。「舞城王太郎のようだ」であれば、じゃあ自分も覆面作家を目指すか、って感じなのですが、登場人物ではせいぜいグルグル魔人を目指すことくらいしかできません。「最近の若い子はみんなこうなのかな」とも言われましたが、それははつみみ。最近の若い子はみんな舞城王太郎の登場人物になっているなんて…。

自分はこれでも、普通の人よりはこだわりを持って文章を書いているつもりなのに、こんな言われようでは、いずれにせよ、かなりやばい。今後の生き方を考え直さなければなりません。他人の文章にケチを付けている場合ではありません。他人の作文を代行して書いている場合でもありません。三島由紀夫でも写経でもすべきか。

もっとも、件の文章は、ボールペンでほぼ書き直しなしに(消せるペンを持っていなかった)思考を垂れ流したものなので、コンピュータの力を借りてCtrl+hを押しまくって書いている普段の文章とは違ったものかもしれません。しかし、紙に書くという執筆の基本が出来ないのは危機感を持たざるを得ない。