何のために描いているのかさっぱりわからなくなっている4ページの漫画がほぼ完成しました。内容はよくわからないものだけれど、初めてコミックスタジオで描いた漫画ということで様々な知見が得られました。今後は如何に高速に描いていくか研究していきたいと思います。

まず、今でも自分の漫画の線はとても少ないものだけれど、もっと少なくしても良いのではないかと思っています。自分はたくさん線を引きたいという欲求は強いので、放っておくとあびゅうきょみたいになってしまうかもしれません。これは何としても避けたい。線をたくさん引くのは悪だと手に叩き込まないといけません。アーキテクチャ的な解決としては太い線しか使わないことだけれど、しかし太い主線の絵が好きなわけではないのであまりやりたくない。一方細い線だとトーンを張ったときに画面がフラットになりすぎる。それを避けるために重要なのは、少ない線で複雑性や立体感を表現するためのうまいデフォルメと濃淡のバランスです。オノナツメとか参考にしよう。と言って全然読まないような気もするけれど。

また、今回すべてタブレットで漫画を描いたことで、人生のうちもっとも高い頻度でタブレットで線を引いたのではないかと思います。そしてわかったことは、やはり液晶タブレットが必要だということです。普通のタブレットだとストロークの長い線が引けません。予期せぬ方向に線が外れてしまいます。画面中の原稿の縮尺を小さくしてストロークを短くすれば引きやすくなるかと思ったのですが、意外とこれもうまくいかない。手を動かしやすい大きさで絵を描いたとしても、手もタブレットも精度が微妙。やはり人間らしく腕や肩を使って大きく描かなければなりません。というわけで液晶タブレットを早いうちに買おう。昔は、慣れれば、タブレットおよび手と、画面および目が脳内で緊密に連結できるかと思っていたのですが、職業としてタブレットを使っているわけではない自分には難しそうです。