「聞く技術」が人を動かす
「聞く技術」が人を動かす―ビジネス・人間関係を制す最終兵器 (知恵の森文庫)
- 作者: 伊東明
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2003/05
- メディア: 文庫
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会社の研修で貰ったので一応全部読んでみました。すぐに読めます。このような本を読んでいる時点で、まったくもって「社会人乙」としか言いようがありません。
普通のことが書いてありますが、それができるかというのは別の問題です。好みの問題もあります。例えば、「リピート」という手法があって、次のようなサンプルダイアログが載っています。
「まったく参っちゃったよ」→「参っちゃったんだね」
「あの映画、すごかったぜ!」→「すごかったんだ!」
「今日、A社に営業に行ってきたよ」→「営業に行ったんだ」
「課長に企画書の出来をほめてもらったよ」→「ほめてくれたんだ」
相づちよりは対話になっている感じがするので、自分もついつい使ってしまいますが、同期の某君はそれが許せないといいます。「俺の言ったことを繰り返すな」と。「頷いてくれるだけでいい」「最良のコミュニケーションは沈黙が許されるコミュニケーションだ」とも言います。本書はそのようなコミュニケーション感と真っ向から対立します。
この程度の多様性は許されるべきだよなあ、と思うけれど、結局彼は妥協して、会社では「リピート」を嫌々ながら使っているようです。しかし、そのようなコミュニケーション感を持っている同期が居て本当に良かった、と思えてなりません。