奇想の王国 だまし絵展

Bunkamuraでやっているやつ。

http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/09_damashie/index.html

だまし絵といっても色々あって、すごくリアルに描くことによって本物の額縁やガラスに見せるもの、見方によって別の絵が表れるようなダブルイメージを持つもの、シュルレアリスム(だまし絵なのか?)、なんでもありの現代美術などがまとまって展示されています。

印象に残るのはやはり現代美術で、「水の都」はさっそく自分で作りたくなりますね。もっとも、本家があまりにもたくさん作っているのでもはや描くネタがないような気もするけれど。というかそもそもカメラ+フェイストラッキングでいいか。趣がないけれど。

展示全体を見て、勉強になったのは黒の使い方ですね。人間の立体認識をだますには、やはり光の反射を抑えなければなりません。そこで黒が大活躍するわけです。空の半球なのに円が厚みを持っているように思えてしまう「虚空No.3」、黒い便座の中に平面の卵を配置することによって立体感を出している「だまし卵」をはじめ、他にもリアル系のだまし絵でも、オブジェクトを黒で囲むことによって立体感を出すことに成功しているものが多くありました。