NO MORE HEROES

買ってからクリアするまでに時間がかかりすぎな気もしますが、ゲームに記録されているプレイ時間は15時間ほどでした。なぜそんなに時間がかかってしまったのかというと、つまらないから、ということもなくて、自分の生活環境が大きく変化した時期とちょうどプレイ時期が重なってしまい、落ち着いて遊ぶことができなかったのでした。

だからといって時間がかかりすぎなのは、バイクの移動とお金稼ぎ(後半)がうざくてなかなか遊ぶ気になれなかったからもしれません。いつでもやめられるような携帯ゲームだとそんなに気にならないのだけれど。だからDS版『花と太陽と雨と』は気にならなかった。

面白さの中心はボス戦とそれに伴う演出にあります。何の必然性もなく余計なことを喋ることによっていちいちキャラ立ちしているボスキャラクター。特にメタフィクションではないのだけれど、定石を外した台詞回しや展開(会話が早送りされたり、ふつうのエンディングと真のエンディングを選択肢で選ばせる)やパロディーも散りばめられており、ストーリーの前後の文脈関係なく楽しめます。要するに継ぎ接ぎのようなもの。

ただ、伝統的なアクションゲームはそういうものであるべきなのかもしれません。アクションゲームのボスは何の根拠もなく、とりあえず派手なヴィジュアルで派手に動き回っていればいいのだから。それをテキストの力も使ってやってみた感じでしょうか。