トワイライトシンドローム 探索編

トワイライトシンドローム探索編

トワイライトシンドローム探索編

学校の怖い話的なノリのホラーゲーム。『スクウェアのトム・ソーヤ』的な横スクロール。『クロックタワー』『セプテントリオン』など、ヒューマンの横スクロール偏向は何故なのか少し気になります。背景はよく見るとポリゴン。キャラクターはモーションキャプチャをドット起こししたもの。どちらも凝っている割にはあまり目立ちません。一方で、シナリオ中にセーブが一切出来ない、ボリュームが少ないなどのデメリットは目立ちます。こういう効率の悪いゲームの作り方をしていると確かに会社が潰れそう。

5つの怖い噂を順に解いていくのですが、一番怖いのは「はじまりの噂」。時間制限付きの選択肢がもっともうまく使われています。べつに何を選んでもゲームオーバーになることはないのだけれど、冴えたゲームらしい演出だと思います。十字キーでキャラを歩かせるよりも、ずっとゲームを遊んでいる気になるのです。

どの噂も、よくありそうな怖い噂で、そして解も、少々90年代に合わせた程度のものなので、驚きの新解釈のようなものは特にありません。そんな中で好きなのは「最終電車」かなあ。電車のある風景は良い。横スクロールゲームに合います。