アルファヴィル／監督：ジャン＝リュック・ゴダール／1965仏伊

アルファヴィル [DVD]

ゴダールによるSFということで、とても期待して観たのだけれど、あんまり面白くありませんでした。パロディ元をまったく知らないことが原因かもしれません。

シンクロナイズドスイミングを行うように死体の処置を行うシーンは良かったし、ピコピコ電子音が鳴ってりゃ未来でSFだろという投げやりさも好きだし、「元気です ありがとう どうも」というアルファヴィルの基本挨拶も日常生活で多用したくなりましたが、そういうシュールさしか見所がわかりませんでした。ディティールはシュールなのだけれど、メインストーリーがふつう過ぎるのです。

あと音楽がゴダールらしくない。同じフレーズを短く鳴らしたり容赦なくぶつ切ったりするのではなく、ちゃんと盛り上がろうと頑張っています。それもまた面白くないところのひとつ。