世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

とにかく構成が美しい小説です。しかし長い。世界の終りよりハードボイルド・ワンダーランドの方が読んでいて面白かったので、ラストの主人公の選択にはまったく共感できませんでした。

知り合いの女の子に感想を聞いたら、主人公と「影」の関係に萌えるから世界の終りの方が面白いということでした。なるほどそういう楽しみ方もあるのだなあ。

それにしても、村上春樹の描く「冒険」はコンピュータゲームっぽい抽象さに満ちているので、もっとゲームの元ネタになっても良い気がするな。エロゲとかでなく。RPGとかそういうので。既になっているのかもしれないけど。