キキララ火山 - 最後の3本とそれ以外で、描かれた時期が完全に分かれています。作風の違いが明瞭過ぎて面白いです。新しめの→Gペン(多分)で描かれた勢いのある描線、余計なものを省略しまくったレイアウト、次にどんな言葉が飛び出てくるのか予想できない会話。古めの→丸ペン(多分)で描かれた弱弱しい描線、こじんまりとしたレイアウト、淡白な会話。ここまで変化するなんて凄いなあ。しかもオリジナリティがある方向に。共通しているのは読みにくいという点ですが、新しめの作品の方がオリジナリティが強い分、読みにくくても仕方ないかと思わされます。では古いものは単に読みにくいだけかというとそういうわけでもなくて、淡々とした中でハードな物語を語るためには、ある程度の韜晦さもあった方が印象が強くなるような気がします。