ノートルダムのせむし男／監督：ジャン・ドラノワ／1956仏伊

ノートルダムの傴僂男 [DVD]

原作は有名ですね。内容はろくに知りませんでしたが。そもそもせむし男って誰だ、というレヴェル。そして主人公はせむしというよりはむしろ顔にコンプレックスを持っているようですが、ストーリーはわかりやすく副僧正がとにかく気持ちの悪い話です。

まあそれにしても中世です。最近分かったことは中世の話はとてもとっつき辛いということです。ストーリーは確かにわかりやすいけれど、世界観を理解するのが難しい。ベルイマンの『第七の封印』を観ても顕著に思ったのだけど、現代の日本とはロジックが違いすぎる。聖域とかジプシーとかそういう概念。中世の人は色々なものにおののいているけれど、自分はそのわからなさにおののかざるを得ません。