テレビ
- 作者: 小笠原鳥類
- 出版社/メーカー: 思潮社
- 発売日: 2006/06
- メディア: 単行本
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自分は詩集をほとんど読まない人間だけれど、「芸術言語論」という授業では、先生が現代詩をいくつか貸してくれるので、読んでみました。
難解バカボンで作ったような文章で、とても意味がわからない。しかしじっくり読んでも意味がわかることがないのは明らかなので、逆にわかりやすいと言えるのかもしれません。言葉の繰り返しや、文章のリズムの変化の心地よさを追求したらこうなってしまうのでしょうか。そして他の文章を読むことでは得られない何かがあります。それを言語化するのはとても難しいのだけれど、そこに価値はあると感じました。
この人の詩には同じモチーフがたくさん出てきますが、これだけ繰り返し書けるというのは凄いなあ。