広告効果における社会的推論の影響

上のようなタイトルの、「日経広告研究所報」に載っている論文を読みました。多数に接触していると推論できる広告は、説得効果が高い、という内容です。

さて、ネット広告はメッセージ以外の周辺情報を削ぎ落としブラックボックス化し続ける傾向にあります。そこで人間は何も推論できないのではないでしょうか。検索連動広告、コンテンツ連動広告、アドネットワーク、行動ターゲティング広告、と適当にトレンドっぽいネット広告のタイプを挙げてみたけれど、いずれも、自分の他にどれくらいの人が同じ広告を見ているのか極めてわかりにくいものです。

適した人に適した広告を出稿する、という点はネット広告の大きな利点ですが、一方でそれは、社会的推論から得られる効果とのトレードオフになってしまうのかもしれません。