ダンス・ダンス・ダンス/村上春樹

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

初期3部作の続き。やはり村上春樹の中ではこのシリーズが好きですね。『羊をめぐる冒険』よりもキャラクターが目立っていて愉快に読めます。当然のように人がばったばった死んでいくけれど、愉快に読めます。…いいのか?

「踊る」というと資本主義社会で踊るイメージが強いのだけれど、どうもこの作品ではそうではないようで、センス闘争をとびきり上手にやるということでしょうか。それはメタ的に読みすぎか。資本主義社会で踊ることができてもセンス闘争に敗北すると突然死は訪れる!