最終批評神話

わかむらPインタビューはこれまでろくに観ていなかったニコマスを律儀に観ながら読む。自分から観たいと思うようなものではないけれど、ノベラルでちびちび二次創作を作らせるなんてまだまだ甘い世界だなあと思わされました。同時に、ノベラルは、偉大な職人が頑張るフリーダムな二次創作ではない領域に焦点を当てるべきだということがハッキリしたけれども、MADのフリーダムさは常に意識しておかなければなりません。と言いつつインタビュー自体は元長柾木の方が面白かったです。ゲームは何もプレイしてないけど。

論文は転叫院のものがとても良かった。作家や企業が狙ってデータベース的に立つキャラを作ろうとしても、スターシステム的なキャラ立ちの隘路に嵌り込んでしまうことは往々にしてありそうです。その辺り意識していかなければなあ。

批評を実用的に扱う必要はないのだろうけど、敢えてそうするなら、オタク業界で生きていくなら読むべき本、と言ったところでしょうか。