ダウン・バイ・ロー/監督:ジム・ジャームッシュ/1986米独
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2006/11/22
- メディア: DVD
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途中から登場したイタリア人に全てを持っていかれる、小気味良いユーモア映画。これまで観たジャームッシュ映画の中ではもっともポップで楽しみやすいものでした。ただし、センスを理屈抜きに楽しめるというほどではなく、やはり自分とジャームッシュの相性はあまり良くないものと思われます。
最初の街並みと最後のカットのレイアウトが印象的。
Kinect アドベンチャー!
- 出版社/メーカー: 日本マイクロソフト
- 発売日: 2010/11/20
- メディア: Video Game
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Kinect同梱のゲーム。これを遊ぶために大変な苦労をしました。
一体何が起こったのか説明すると、自分のXbox360は旧型なので、Kinectセンサーは本体前面のUSBコネクタでは認識してくれません(しかも外部電源も要る!)。そこで、センサーを取り付けるためにDiscを入れたままXbox360を動かす→Xbox360発売時に話題になったように、Discにガリガリ傷が付く→読み取りエラーでゲームが起動しない→歯磨き粉などを駆使して研磨→復活!という経緯。疲れた…。
自分の部屋は大変狭いので、ベッドの上で遊ぶことになるのですが、遊んだ感想としては、とりあえずベッドの上は辛いです。ジャンプするとベッドが壊れるおそれがあるうえに天井に頭がぶつかり危険。そもそもKinectは床の上で遊ぶことが前提だから、センサーが床を認識できないまま遊ぶことになります。少なくとも、首振り機能をオフにしないとまともに認識してくれません。
でもジャンプがなければ17平米の汚い部屋でも普通に遊べるし面白い。収録されているゲームの中では、「リバーラフティング」が一番いいかな。これはジャンプあるけど…。あと、手をばたつかせて無重力空間を浮遊できる「スペースポップ」が一番未来感がありました。この操作性は他のゲームにもいろいろ使えそう。何よりこれこそがゲームといえるもの。他のゲームは現実の動作の模倣に過ぎないから。スポーツシミュレータを多少派手にした程度だったら実際のスポーツやった方が良いです。だったら無重力空間を楽しんだ方が良いともいえるけど、まあ現実的ではないし。
Wiiリモコンを生かしたゲームが多くないように、Kinectを生かしたゲームもそんなにないと思われるし、そもそもゲームはコントローラを使った方がラクな操作が多すぎるけれど、確実に体を動かすスポーツはWiiよりうまく表現できるし、それ以外にも、覗き込む動作(顔の位置によって、ゲーム内の視点を変更する)などはADVでも生かせそうです。
フォロウィング/監督:クリストファー・ノーラン/1998英
- 出版社/メーカー: アミューズ・ビデオ
- 発売日: 2002/05/22
- メディア: DVD
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クリストファー・ノーランの長編デビュー作。ざくざく時系列を編集した結果、大変スリリングな展開になっています。面白い。
ただし、わかりにくく編集することの意味がスリリングにすること以外何もないので、そこに重要な意味がある『メメント』はより素晴らしい。
とはいっても、休日を使ってこのような作品をきっちり仕上げることの出来るノーランはさすがです。会社員である自分も頑張らなければ、と思わされます。デビュー作を観て、昔はあまり巧くなかった、という意味で勇気付けられることは往々にしてあるけれど、これはまた違った意味の動機付けがなされます。
100%オレンジピンク
- 作者: かわかみじゅんこ
- 出版社/メーカー: 宙出版
- 発売日: 2008/01/31
- メディア: コミック
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いつ連載されたものなのかよくわからないけれども、表題作以外の短編だけは面白い。特に「お母さんもきっと知ってる」が良い。
表題作はこれまで単行本化されなかっただけの理由があるような内容の薄さだけれど、対象年齢が若めなのかなあ。いずれにしても、短編の方が遥かに向いている漫画家だと思います。
少女ケニヤ
- 作者: かわかみじゅんこ
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/09/08
- メディア: コミック
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この時期の単行本はおおむね読んでいるけど、これだけ忘れていました。
「あした泣くかも」とそれが違った視点から語られる「少年ケニヤ」の2つが良かったです。「グッドモーニング」みたいなのをもっと上手に描ければすごい漫画家なんだけど、SFはエッセンスでしかない。そんなものより描きたいものがあるのでしょう。「わかさわん」のポップさは安定しています。
ブロークン・フラワーズ/監督:ジム・ジャームッシュ/2005米
- 出版社/メーカー: レントラックジャパン
- 発売日: 2006/11/24
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狙いが分かったつもりになれる程度には分かりやすい映画なのだけれど、特に感銘を受けることもありませんでした。モテまくった過去を振り返って息子探しの旅に出るという、共感できそうな部分がまったくない設定なこともあり、雰囲気だけしか味わえず。
そもそも自分はカウリスマキとかジャームッシュみたいな、情けない日常とちょっとユーモアな作風は苦手なのかもしれません。どうしてそれが苦手なのか考えるためにもっと観なければ…。
不良少女モニカ/監督:イングマール・ベルイマン/1952スウェーデン
- 出版社/メーカー: ジュネス企画
- 発売日: 2008/08/25
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なんで邦題が「不良少女」なのかよくわからないけど、半世紀前はビッチであることは不良だったのでしょう。責任感がなく文句ばかりのモニカにむかつく普通の映画。
当時はセンセーショナルな内容だったのかもしれないけれど、もはや、普通に生きていれば遭遇してしまいがちな出来事になっています。よくある出来事として引き込まれる映画だけど。
ドキュン少女モニカとしてリニューアルして欲しいですね。
ソラニン
- 作者: 浅野いにお
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/12/05
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今更読みました。何故「今更」なのかというと、これまでによく会話でソラニンを例に出したことがあったので。読んでもいないのに。それくらい分かりやすいし象徴的な作品です。
さて、この漫画を賞賛するサブカルモラトリアム人間と同様に自分も共感はするけれど、落ち着くべき所にしか落ち着かない2巻をすんなり認めるわけにはいきません。一応サブカル漫画家として「すごいこと」にはなっている浅野いにおが、音楽で大成するという「すごいこと」を諦めた展開を普通のロジックで描いても、「すごいこと」に程遠いこちらとしては騙された気にしかなりません。
と思ったけど、この漫画が描かれた当時浅野いにおははすごくなかったのかも。なわけないか。
砂丘/監督:ミケランジェロ・アントニオーニ/1970米
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2009/07/08
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学生運動がガチ。ゴダールの『中国女』とは比べ物にならない人数で運動を行います。学生も体制側も本気。
内容は例によってよくわかりません。キャッチーな部分だけみればエロゲと大差ないような気がします。学生運動と乱交と土地開発がどう結びつくのやら。当時はそれらに明確な対立構造があったのかもしれませんが。
それにしても、屋外広告はこうした消費社会(?)を批判的に描く映画で使いやすいけど、ネット広告は絵にならないので、そのような使い方ができず、面白くないなあ。まあ、屋外広告を描きたいなら映画は相応しいメディアだけれど、ネット広告を描きたいならネット上の表現を使えばいいだけか。
ターミナル/監督:スティーヴン・スピルバーグ/2004米
ターミナル DTSスペシャル・エディション (2枚組) [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2009/04/10
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主人公が祖国の状況をテレビで見て大変悲しんでいるので、祖国が重要な映画なのかと思ったら大して重要じゃありませんでした。祖国のフォローはほとんどしない、力の抜けたコメディ映画でした。
愉快なところはちゃんと愉快で良かったです。思えば『インディ・ジョーンズ』などもコメディ部分ばかり楽しんでいました。
それにしても、これくらい迅速に英語をマスターしたいものですね。羨ましい…。自分も空港で生活すればいいのでしょうか。
欲望/監督:ミケランジェロ・アントニオーニ/1966英伊
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
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面白かったけれど、当時の文化をもっと知っていれば、ヨリ楽しめたかもしれません。これはリアリティについてのメタリアル的な映画。だから、その時何がリアリティを持っていたものなのかわからないと、実感として理解するのは難しいなあ。
主人公のてきとーなチャラいカメラマン生活は観ていて愉快でした。もちろんこれがリアルなのかどうかさっぱりわからず。でも、自分がカメラマンになったらこのようなカメラマンを目指そうと思いました。
アズールとアスマール/監督:ミッシェル・オスロ/2006仏
- 出版社/メーカー: スタジオジブリ
- 発売日: 2007/12/19
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切り絵ふうアニメの印象が強いミッシェル・オスロがまさかの3DCG。誰もが少なからず、これまでの美しい画面が失われてしまうのではないかと危惧したことでしょう。
でも心配は杞憂で、『キリクと魔女』同様、神話的なストーリーと解像度が高ければ高いほうがいい画面構成。3Dの人物は、無駄に3Dを使ったPS1の頃のゲームのムービーみたいではあるけれど、クラプーのように戯画の面白さが十分に伝わるキャラクターもいて、慣れればこれはこれでありなんじゃないかと思われます。
複雑な関係になってしまった後半の主役2人の会話の全てに緊張感があり、すごい。ただの会話だけでハラハラできます。
DVDの特典映像の中にアニリール・セルカンが居て感慨深い。