秋葉原

文学フリマでした。勿論目当てはゼロアカ道場の同人誌です。自分も1ページ漫画を描いてますからね。

朝早く行った方が楽しそうなのは明らかでしたが、しかし寝たのは朝7時半。起きたのは11時半。というわけで2chで点数の結果を見ることから本日の活動は始まりました。

自分の寄稿しているやずや・ミツノチームの「ケフィア」は東・太田点のいずれもトップということで、ホッとしました。自分の漫画の影響なんてほぼないだろうけども、心情的にも立場的にも応援せざるを得ない。例えばやずやさんのチームはかつて「サブカルチーム」と呼ばれていたけれど、このブログの名前は「メタサブカル病」。やずやさんや自分がサブカルかどうかはともかくサブカルはサブカル。点数が高かったことによる問題もあって、それは自分が文学フリマ会場に辿り着いた時には既に「ケフィア」は売り切れて買えなかったということです!

寄稿者ということで、打ち上げにも紛れ込ませていただいたのだけれど、id:sirouto2さんにどうして「ノベラル」のページにブクマ付けておいてうちの会社に取材しに来ないんだと文句を言ったり、id:y_arimさんに自分が高校生の時からサイト見てるけど、というかIRCで話した事があるけど、何故ウォッチしているかというと自分は東大コンプだからで、それはともかく絵の変遷が特殊で参考になると言ったり、ろくなことをしていません。

自分のコミット具合では、そのようなろくでもなく感動もない出来事しか発生させられないわけだけれど、しかしゼロアカそのものはは色々とドラマティックで、本当に羨ましく思います。自分も参加すればよかったです。と言っても評論とか書けないけど…。いや書きたい気持ちはあるのだけれどやっぱり色々と自然に出てこない。自分のマスターピース評論(?)は一昨年の東浩紀の授業のレポートです。あれも色々と考え続けた結果ようやく書けたもので、さすがにコストパフォーマンスが悪いのではないかと思えてしまいます。とはいえ環境が整えばもしかしたら書くことができるかもという期待はあるので、そういう意味でもとりあえず参加すべきだったかもしれません。ちなみに何故参加する事を考えなかったかというと、第一次関門と小学館の筆記試験の日にちが被っていたからです。講談社にコミットしている場合ではなかった!

そういえば文学フリマには錫屋氏も参加していて、漫画評論の本を売っていたのだけれど、自分が行った時にはやはり完売していました。残念。あと、昨日ライブに出ていた友人を連れて行ったのだけれど、六大学ノイズの関係者もたくさん居て、世界は変なところで繋がっているようでした。また東大率がかなり高かったと思うので、とりあえず東大の人間を連れてくれば誰か知り合いに会うんじゃないかとか考えてました。

論者ハッタリたん

口頭では色々な方に面白いと言われて、生きる希望が沸いてきたのですが、ネットでは2chで少し反応があった以外に反応を見ていないので、仕方がないので自分で自分の漫画をレヴューします。

これは同人誌「ケフィア」に載せてもらった1ページの漫画ではありますが、1ページながらも密度はそれなりに高く、前半と後半の2部構成となっています。前半が7コマ、後半が3コマです。この構成は錫屋氏には評判が悪く、彼は前半と後半で断絶があるからこの漫画は失敗作だと主張しています。確かに発想の時点で既に断絶があり、前半のネタを考えてから後半のネタを考えるまでに30分ほどかかっています。個人的には後半の展開はなかなか良く出来ていると思っているのですが、頭で無理矢理考えて人工的に構成したネタであることは否めません。と言いつつ頭で無理矢理考えて話を作る以外に漫画を描く方法を知らないので仕方ない。

後半の展開はなかなか良く出来ていると書いたけれど、それはコマ割りも同様です。一方、前半は微妙な出来で、特に3コマ目と4コマ目がどうしてこうなってしまったのかさっぱりわかりません。2コマ目から3コマ目への視線移動をもうちょっと考えるべきでした。まあこのコマの位置を維持するにはかなり強引にやるしかないとは思うのだけれど。ついでに顔も同一人物に見えなくていまいちですね。女の子を可愛く描かないようにしようと努力したのが仇になったような気がします。女の子を可愛く描かないのは何故かというと、単に読みやすさのためなのだけれど(高野文子がそんなようなことを語っていた)、それがうまく行っているかは甚だ疑問です。

しかしこうしてレヴューを書いて明らかになるのは、漫画の内容にろくに触れておらず、自分は漫画の内容はどうだっていいと思っているのではないかという疑問です。まあ確かにそれはそうで、今回はたまたま批評誌に載せるということで批評をネタにしたに過ぎません。何か伝えたいことがあるわけではないのです。だから文体くらいしか語れない。と、現代の作家としてはまるで普通のことを書いたけれど、でもこれから先どうなるかはわかりません。ある日突然共産主義に目覚めて、革命の為に漫画を描くようになるかもしれないし、温かい家庭が一番だとかパンツは縞でないとダメだと主張をし始めるかもしれません。そうなったらもうちょっと漫画を描くモチヴェーションがあがるのではないかと思っているのですが、実際のところどうなんでしょう。