世界悪女物語

世界悪女物語 (河出文庫 121B)

世界悪女物語 (河出文庫 121B)

エルゼベート・バートリや則天武后みたいな紛うことなき極悪人から、エリザベス女王のような特に悪女じゃない人まで混じっています。特にマグダ・ゲッベルスは全く悪女ではないように思えてなりません。ナチ党の人間は全て悪だということでしょうか。それとも自分に知識がないだけで、マグダの存在がユダヤ人虐殺の契機になったりしたのでしょうか。
それにしても悪女は毒殺が大好きですね。しかし、現代の毒殺と言ったら無差別なものが殆どで、知性が感じられません。何故こんなことになってしまったのでしょうか。