プレイタイム

すごい映画です。セットがすごい。群集がすごい。本当にすごいことはよくわかるのだけれど、ギャグがいまいち伝わりにくいのと、フランスについて何か思い入れがないとなんだかよくわからないままフランスフランスフランスフランスと言われてぼーっと眺めて終わってしまう。もうちょっとお話があればなあ。

それにしても、この映画が、ユロ氏が騒動を引き起こす、と紹介されるのには違和感を覚えます。『ぼくの伯父さん』ならばそれは納得できます。特に『ぼくの伯父さんの休暇』のユロ氏は自由過ぎて花火も大爆発。しかし『プレイタイム』で起こる騒動は、ほとんどユロ氏が原因には思えません。ユロ氏が関与しなくてもホテルの構造は頭がおかしいし、古き良きパリの風景を撮影するのは困難です。