青のマーブル

青のマーブル

青のマーブル

短編集。どれも断片のような作品ばかり。大概が、内向的な女子高生が周りの高校生や大人を「いやらしい」「きたならしい」「重苦しい」と感じたり、「恋愛なんかしたくない」「女性であることが辛い」「(子供を)生む人間の気が知れない」などと、いかにもな言葉を並べます。これまで90年代後半の作品しか読んでこなかったので、昔はここまで病んだ漫画ばかり描いていたのかとちょっと驚きでした。そういった嫌悪感は、ダウナー少女漫画では割と主要なテーマだと思うけれど、それだけで一冊の単行本が出来てしまうところがすごい。あり得ない仮定だけれど、もし自分がリアルタイムで読んでいたら、この人将来大丈夫なんだろうかと心配になってしまったことでしょう。