電子辞書届く。「DB-J260」(7800+800円)。

http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20081208

ここの紹介を読んで買ってみました。PDFやHTMLの論文を変換して読むことが出来ます。もちろんこれは電子辞書なので、わからない単語をすぐに調べることが出来るので便利。

しかし動作があまりにももっさりしています。画面をパカッと開く物理的な動作ももっさりしています。高校の頃に買った電子辞書の方が遥かにきびきび動きます。電子辞書はなかなか進歩しないものだなあ。フルキーボード付きの携帯電話を使うべきか。

筑波批評2008秋

一応ポストゼロアカがテーマになっているのでしょうか。ということを感じさせないほど内容は多岐に渡っていて、楽しめるものも多かったです。

巻頭の、批判的工学主義はもっとちゃんと工学をやれば自動化っぽく見えないってことなのかなあ。場所が固有なら建物もちゃんと固有になるというか。建築学科は、というか6類は、議論とかしてる人がいて楽しそうだなあ。

ルドロジー入門も良かった。ゲーム論はちゃんと読みたいと日頃から思っているけれど、ただ自分は研究をしたいわけではないし、すごく熱心に勉強したところで良いゲームが作れるかは謎なので、このくらいの軽い文章をたまに読む程度が良いのかもしれません。

他は、「フィクションするとは一体いかなる行為か」が特に面白かったです。

東浩紀「ポストモダンと情報社会」2008年度第6回の補足

デリダ歴史修正主義を容認したかどうかということが少しだけ話題になっていたようなので、その部分について録音を聴いてわりと正確に書き起こしてみました。自分の講義録が元で誤解を生んだのであれば申し訳ないなあと思っていたのですが、正直なところ、元の講義録と意味は大して変わらないと思います。つまりもともとの講義録はかなり言葉足らずなところがあったとはいえ、そこからデリダが「歴史修正主義を正当化ないし容認」したと読むのはかなり恣意的なんじゃないかと。

僕のその発言がどこで出てきているか、というと、
もともと僕はジャック・デリダをやっていたんですね

僕の指導教官は高橋哲哉さんという人
高橋哲哉さんはおそらく皆さんはデリダ研究者というより
靖国問題に関する専門家として知っていると思うんですが、
僕の考えでは、
やっぱりデリダというものを一回通ってしまうと、
そんなに歴史的真実とか言えなくなるはずなんですよ
素朴に考えて

それを言うっていうのは、
やっぱりある意味ではデリダをどこか裏切るということでしかないわけですよ
まあデリダが政治的な哲学者かどうかということに関しても、
僕はいろいろ意見があるんですが、
実は大塚さんとそれを喋っている時っていうのは、
高橋哲哉さんの話があって、文脈として出てきているんですね
つまりそもそも左翼とかポストモダニストが言っていたことってこういうことなんですよ、
という言い方として僕は言ってるわけですよ
ところがそこの部分はなくなってですね
南京虐殺問題だけがぼこっとネットにコピペされてですね
東はこんなにとんでもない事を言っている
こいつ何か頭おかしくなったんじゃないか、とかいう話になるわけですよ
南京虐殺とか認めてるのか
ちょ、待て、っていうやつですね

ただこれを書いて気づいたのですが、元々の講義録の「本では南京の部分だけが残された」というのは誤りで、普通に考えてここは「ネットでは」かもしれません。うpする時点でもどっちか迷ったんだよなあ。『リアルのゆくえ』を読み返して確認しよう…。