オリベ
- 作者: 南 Q太
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2006/04/20
- メディア: コミック
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『るきさん』も『ハルチン』もあんまり冴えない感じのキャラクターでしたが、絵的には他のキャラと変わらず可愛く描かれていました。でもこれは違います。主人公のオリベがちゃんとブスに描かれています。ブスに描くと何が良いのでしょうか。同じような境遇の人が感情移入しやすいのでしょうか。でも敢えてブスに描かなくても感情移入はできるんではないでしょうか。とか考える。
前半の「オリーブ」連載部分ではまだ整った顔が描かれていましたが、「ウフ.」連載部分のオリベはかなり下膨れになっています。1話では「ホリが深」いと言われていたのに、後半はただ丸い。単にデフォルメがきつくなっただけでしょうか。しかしオリベ自身のスタンスも大きく変わっているように読めます。このデフォルメはオリベが持っているオリベ自身の像ではないでしょうか。見た目やディスコミュニケーションが少し暗い影を落としてた冒頭から、自分をデフォルメしてラクに生きていくようになる過程が、絵柄を通じて表されているのかもしれません。