女鹿/監督:クロード・シャブロル/1968仏伊

主人公達の百合嫉妬関係よりも、突然屋敷を追い出される居候二人が気になります。彼らは様々な物体を組み合わせ、新しい楽器を作り出し、チンドン屋のように演奏します。主人公の指令を受けて愉快に尾行をしたり、性的な冗談を言うなど、いかにも脇役コンビな良い仕事をしていたのですが、唐突に、そして冷徹に物語から切られます。そして嫉妬関係しか残らず映画は終わる。その結果多少エロいだけ。楽器を演奏しているシーンを観て、これはどろどろフランス恋愛映画を超越した何かなのではないか、と期待したのになあ。